08/12/2022

Strategies and Global Market Entry Mode

杉田俊明論文(2022/10)

「グローバル市場参入形態とその戦略的な選択 ~日系流通小売企業のケースからの考察~」


(文頭抜粋)グローバル市場に参入する際、完全所有(自社単独出資・独資)企業の新設形態で参入すべきか、現地企業を含め他社と資本提携(合弁)企業の新設形態で参入すべきか、または、提携はするが出資を伴わない非資本提携(ライセンシング、フランチャイズ契約など業務提携)形態で参入すべきか、あるいは、M&A(既存現地企業を合併・買収する)形態によって参入すべきか。それらの形態をどう使い分けるべきか、どう調整し変えるべきか、どう組み合わせるべきか、リスクにどう対処しポートフォリオを図るべきだろうか。

 本国からできる輸出入貿易の形態と違い、参入地域にて直接や間接的に経営に関わりながら行うグローバル経営におけるこれらの課題は企業の戦略的意思決定において、市場参入の企画段階から避けて通れない課題である。後における事業の継続や拡大、あるいはフェードアウトの際においても対応が必須となる課題である。だからこそ、関連理論研究において市場参入形態(Entry Mode)に関する研究は過去も現在も重要なテーマである。

(中略)

 本稿は「市場参入形態とその戦略的選択」というテーマにフォーカスし、ケース研究に徹して関連課題について検証と考察を試みるものである。本研究によって得られた示唆はグローバル経営の企業実務において重要であり、同テーマに関する理論研究の深化を促すうえにおいても、一つの試みとして価値あるものだと思う。

*本論文は本ブログの⇒リンク先

または杉田俊明研究室のホームページにて全文転載・開示。(自由閲覧可)

*本論文は筆者が担当する特定調査報告書をベースに、公刊用にアレンジしたもの。同調査報告書は特定関係者や杉田俊明研究室担当業務利用関係者向けに提供するものである。(一般非公開)

02/08/2022

Looking at Europe and ASEAN

写真:Toshi SUGITA


アジア発多国籍企業によるボーダレス経営

Looking at Europe and ASEAN


ロンドンの Selfridges や、ベルリンの KaDeWe など現地の老舗を買収したのは誰でしょうか?

"The only concern is the problem between Ukraine and Russia" と、2014年時点にて予言したのは誰でしょうか?

元は華人系でありながら "shifts focus from tough China", "Looking at Europe and ASEAN" という戦略を2014年時点から明確に打ち出していたのは誰でしょうか?

などについて、克明に記しているのは下記論文とコラムです。


杉田俊明コラム「ポストチャイナへの模索:東南アジア華人系企業が発するシグナルとは」

『世界経済評論 IMPACT』(ウェブ版)2022年6月20日付掲載分 (free)

http://www.world-economic-review.jp/impact/article2578.html (外部リンク)

(本ブログ2022/6/25付案内)


杉田俊明論文「レジリエンス・ポートフォリオと戦略としてのM&A&A

~パンデミック下でもグローバル展開を図るアジア企業~」

『甲南経営研究』第62巻3・4号(2022年2月刊)、pp1~39

(本ブログ2022/3/17付掲載、6月25日付案内) (free)

校正関連情報 p21 8と9行目

(正)準備を始め

(正)開業に漕ぎ着けていた


なお、杉田俊明研究室のホームページ「論著一覧」では関連シリーズの論文が数多く掲載されています。

25/06/2022

Go Global! What's the difference?

 

日本で頑張っている伊勢丹(2022年6月24日、東京。杉田俊明撮。)

伊勢丹(現三越伊勢丹) 1992年、タイに進出(セントラル・グループが運営するショッピングセンターに出店)。2020年に撤退。

三越(現三越伊勢丹) 1980年、イギリスに進出。2013年に撤退。(伊勢丹もイギリス進出し撤退した経緯がある。)

対して、セントラルグループ(タイをベースにする複合企業)は2021年、イギリスに進出。もとより、2011年から欧州各地に進出。

詳細の一部について、下記公刊論著を参照いただければと思います。

*****

華人系財閥企業のグローバル展開 それぞれの戦略(ケース研究 シリーズ)

P2/P3 // EC-1 タイプ-1  

杉田俊明コラム「ポストチャイナへの模索:東南アジア華人系企業が発するシグナルとは

『世界経済評論 IMPACT』(ウェブ版)2022年6月20日付掲載分 (free)

http://www.world-economic-review.jp/impact/article2578.html (外部リンク)

(予告:続編 タイプ-2/3など異なる取り組みを行う企業のケース)


EC-1-D(前掲相互補完。ケース研究詳細版)

杉田俊明論文「レジリエンス・ポートフォリオと戦略としてのM&A&A

~パンデミック下でもグローバル展開を図るアジア企業~」

『甲南経営研究』第62巻3・4号(2022年2月刊)、pp1~39

(本ブログ2022/3/17付掲載)(⇒ 全文 リンク) (free)

校正関連情報
p21 8と9行目
(正)準備を始め
(正)開業に漕ぎ着けていた

19/06/2022

グローバル経営とアジア(シリーズ) P1/P2-D

The basic theory of strategic alliance with the case study

「グローバル経営とアジア」(シリーズ)

<アジア経営論、多国籍企業論、グローバル華人経営研究、など 関連講義資料抜粋>

第一部&第二部 ダイジェスト版

P1/P2-D (pw=2)

・なぜ「グローバル」と「アジア」なのか

・「知彼知己」の真意とは

・M&A&A とは

・戦略としての提携や、戦略提携と提携戦略とは

・ケース研究 戦略提携の成功と失敗

pw部分の資料:利用には当該業務対象者所定のパスワードが必要。

パスワードや内容など、あるいは別途配信の、特定企業対象の資料や調査報告書などに関する問い合わせは杉田俊明研究室宛にメールでお寄せください。

04/06/2022

グローバル経営とアジア(シリーズ) P2-3/-4

 The basic theory of strategic alliance

「グローバル経営とアジア」(シリーズ)

<アジア経営論、多国籍企業論、グローバル華人経営研究、など 関連講義資料抜粋>

第二部


P2-3 (free)

杉田俊明「大競争時代に勝つための『提携』:三つのタイプ」

甲南大学ビジネス・イノベーション研究所 NEWS LETTER 2006 VOL.06.


P2-4 (pw=2)

杉田俊明「なんのための提携か」

2012年9月27日付、フジサンケイビジネスアイ掲載分


注:free部分は公刊物、閲覧自由。

pw部分の資料(公刊物だが出版社権益尊重のため)利用には当該業務対象者所定のパスワードが必要。

パスワードや内容など、あるいは別途配信の、特定企業対象の資料や調査報告書などに関する問い合わせは杉田俊明研究室宛にメールでお寄せください。

09/05/2022

Case study グローバル経営とアジア(シリーズ) P2

Global market entry strategy

How are Japanese companies strategically entering the Southeast Asian market?

「グローバル経営とアジア」(シリーズ)

<アジア経営論、多国籍企業論、グローバル華人経営研究、など 関連講義資料>

第二部

杉田俊明「ユニクロ SPAと中国調達」『ケース・ブック 国際経営』、吉原英樹他編著、有斐閣、2003年刊所収

P2 a-1 本文 (pw=2)

P2 a-2 図表 (同)


杉田俊明「日本企業のアジア市場参入戦略」(「ASEAN5」と「もう一つの中華圏ビジネス」)『甲南経営研究』第55巻第2号、甲南大学経営学会、2014年10月刊

P2-1  (free)


杉田俊明「グローバル経営における提携と競争 ~セントラルグループとの提携に関する研究を中心に~」『甲南経営研究』第59巻第2・3号、甲南大学経営学会、2018年11月刊

P2-2  (free)


杉田俊明「ケース研究 エースコックベトナムーーー新興国とともに発展を遂げる経営」『甲南経営研究』第50巻4号、甲南大学経営学会、2010年2月刊

P2 a-3  (free)


注:free部分は公刊物、閲覧自由。

pw部分の資料利用には当該業務対象者所定のパスワードが必要。

パスワードや内容など、あるいは別途配信の、特定企業対象の資料や調査報告書などに関する問い合わせは杉田俊明研究室宛にメールでお寄せください。

24/04/2022

「グローバル経営とアジア」(シリーズ) P1-G / P1 a

 「グローバル経営とアジア」(シリーズ)

<アジア経営論、多国籍企業論、グローバル華人経営研究、など 関連講義資料>

第一部

P1-G 該当対象者閲覧用資料 (pw=n)


P1 a-1(advanced) 閲覧・ダウンロード (pw=n)

杉田俊明「アジア経営論」(グローバル経営とアジア:研究の枠組、対象、方法論と課題などについて)『経営学研究のしおり』(増補版)、甲南大学経営学会、2022/02、pp151~173

(増補版の文面は新、統計・図表は旧。)


P1 a-2 閲覧・ダウンロード (free)

杉田俊明「海外駐在員の6割超がアジアに配置される時代 ~グローバル経営における日本企業の実像~」甲南大学ビジネス・イノベーション研究所 NEWS LETTER 2017 VOL.40.


注:pw部分の資料利用には該当対象者所定のパスワードが必要。

パスワードや内容などに関する問い合わせは杉田俊明研究室宛にメールでお寄せください。

 free部分は公刊物、閲覧自由。

23/04/2022

「グローバル経営とアジア」(シリーズ) P1-1 / P1-2

「グローバル経営とアジア」(シリーズ)

<アジア経営論、多国籍企業論、グローバル華人経営研究、など 関連講義資料>

第一部

概論編(ダイジェスト版) No.p1-1(閲覧・ダウンロード)

データ編(ダイジェスト版) No.p1-2 (閲覧・ダウンロード)(new-pw)

注:本資料の利用に対象関係者所定のパスワードが必要。

パスワードや内容などに関する問い合わせは杉田俊明研究室宛にメールでお寄せください。

09/04/2022

UN General Assembly votes to suspend Russia from the Human Rights Council

 

UN General Assembly votes to suspend Russia from the Human Rights Council

7 April 2022

https://news.un.org/en/story/2022/04/1115782#:~:text=The%20UN%20General%20Assembly%20adopted,in%20favour%20and%2024%20against.

https://twitter.com/UN_News_Centre/status/1512095779535609862/photo/1

https://digitallibrary.un.org/record/3967778?ln=en


Yes: 93 | No: 24 | Abstentions: 58 | Non-Voting: 18 | Total voting membership: 193

Voting results for major Asian countries

<アジア主要国の投票状況からみる問題の背景と課題>

Y JAPAN

Y PHILIPPINES

Y REPUBLIC OF KOREA

N CHINA

N LAO PEOPLE'S DEMOCRATIC REPUBLIC

N VIET NAM

A CAMBODIA

A INDIA

A INDONESIA

A MALAYSIA

A SINGAPORE

A THAILAND

*****

合わせて、参照:NHKニュース 2022年4月8日付

国連人権理事会 ロシアの理事国資格停止の決議を採択

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220408/k10013572431000.html

17/03/2022

レジリエンス・ポートフォリオと戦略としてのM&A&A

杉田俊明最新論文
「レジリエンス・ポートフォリオと戦略としてのM&A&A」
『甲南経営研究』第62巻3・4号(2022年2月刊)、pp1~39 掲載分。
Keyword:
Resilience, Portfolio, M&A&A(M&A&Alliance), 3-layer concept, Strategic knowledge,

ロシアによるウクライナ侵攻、新型コロナウィルスによるパンデミック、地震などの自然災害による影響など、現代企業経営は絶えず何らかの直接的、間接的な脅威に晒されながら行われるものとなる。

そんななかで、「レジリエンス」(強靭性や回復力など)の概念とその応用が今まで以上に重要となり、とりわけグローバルビジネスにおいてはM&A&A(企業買収・合併、提携)を戦略的に応用することにより、立体・重層的な「ポートフォリオ」を形成し「レジリエンス」を強化することが一層重要となってきている。

本論文は、ケース研究を通じて以下の点を主として掘り下げている。
・「レジリエンス」とは何か、関連研究が始められた背景と現状はどうか、
ケース対象企業はどのようにしてM&A&Aを戦略的に応用し、「ポートフォリオ」と「レジリエンス」を形成しているのか、

・ケース対象企業からみた同族経営の強みとは何か、
現代企業経営における同族企業のプロ経営者像はどう変わってきたのか、

・約100年前に中国から東南アジアに移民した華人がどのようにして事業に成功したのか、
そして、中国ビジネスでの挫折から何を悟り、どのようにして新たなグローバル展開を行っているのか、

・前掲ケース研究と合わせ、ケース対象企業が日本企業とのビジネスやM&A&Aから日本の経営者が得るべき示唆と何か、


校正関連情報
p21 8と9行目
(正)準備を始め
(正)開業に漕ぎ着けていた

15/03/2022

BBC、NHKなどによる "Ukraine invasion" 関連ニュース

 

BBC NEWS

Ukraine war: Protester interrupts Russian TV news show

14/03/2022

A woman holding an anti-war sign ran onto the set of a Russian evening news programme on the state-controlled Channel 1 on Monday evening.

The sign, clearly visible behind the presenter, read "no war, stop the war, don't believe the propaganda, they are lying to you here".

Russian TV news is tightly controlled by the Kremlin and only reflects the Russian version of events in Ukraine.

*Read more, please see

https://www.bbc.com/news/world-europe-60744605


同趣旨のニュースの詳細に関しては下記からも閲読できます。

NHK NEWS

ロシア国営「第1チャンネル」放送中 編集担当者が「反戦」訴え

2022年3月15日 9時35分付掲載分

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220315/k10013531881000.html

12/03/2022

BBCによる"Russian invasion of Ukraine"関連ニュース

BBC WORLD NEWS (TV)

Russian invasion of Ukraine

Large Russian convoy appears to have dispersed north of Kyiv

Ukraine war: Putin seeks foreign volunteers to fight in Ukraine

(日本時間2022年3月11日19時頃のTVニュース)

Russian invasion of Ukraine

A number of building are reported to be on fire north of Kyiv

(日本時間2022年3月12日13時頃のTVニュース)


BBC NEWS (WEB)

Ukraine: What happened on day 16 of Russia's invasion

https://www.bbc.com/news/world-europe-60712179

(日本時間2022年3月12日13時台現在掲載中のもので閲覧確認分)


For more information, see BBC NEWS.

10/03/2022

BBCなどによる "Ukraine invasion" 関連ニュース

BBC NEWS

https://www.bbc.com/news

2022年3月10日日本時間18時現在、"Top Stories"に下記が掲載されています。

LIVE. Child among Ukraine hospital air strike dead


BBC WORLD

https://www.bbc.co.uk/programmes/w172xv35kdc3dmg

2022年3月10日日本時間18時30分現在、下記が掲載されています。

Ukraine invasion

Ukraine: 'Shocking' bombing of maternity and children's hospital, says UN


NHK (Japan Broadcasting Corporation) NEWS WEB

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220310/k10013523351000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001

2022年3月10日17時40分現在、「ロシア ウクライナに軍事侵攻」欄に下記内容がありました。(抜粋)

・ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

・ユニセフ「避難を余儀なくされた子ども すでに100万人」

・WHO事務局長 “医療機関への攻撃で10人死亡”

24/02/2022

Resilience Portfolio and Strategic M&A&A

Here, I would like to share a message from a CEO of a multinational company based in Asia.

I believe that people will be able to read from this message the strong will of the CEO but will also be encouraged by its implications.


"Since 2020, we have been faced with many challenges. It has been a time of great uncertainty – a time where we put our strength and resilience to test."


"Looking back at our journey filled with many challenges, the pandemic has only given us a renewed sense of strength and reminded us of our ability to adapt and move forward together for sustainable growth."


By the way, who is this CEO?

Which company is this?

How will this company be run under the current pandemic?


Please refer to the following article by Professor Toshiaki SUGITA for more information.

"Resilience Portfolio and Strategic M&A&A 

A case study: How have Asian multinationals expanded their business under the pandemic?"

(Published in February 2022)


Notes

The article will be freely available on our website or blog from April 2022.

Currently, this article is only available for internal use, such as for executive meetings or educational training.


01/01/2022

Best wishes for a successful and rewarding year.

 

ある神社にて 写真:杉田俊明

謹んで新春のお祝いを申し上げます。
 今年も東アシアの情勢について注意深く観測し、
グローバルビジネスのポートフォリオに関する調査研究を行い、
戦略提案に努めますので、
どうぞ引き続きご支援くださいますよう、よろしくお願いします。
杉田俊明研究室
2022年1月1日